2017年4月17日月曜日

「人は人中、木は木中」


待ちわびた春の訪れです。55名の新入生を迎えて、八條小学校395名の平成29年度がスタートしました。それぞれの学年に進級した児童の皆さんは、どんな夢や希望・抱負をもって新年度を迎えられたでしょうか。

ご進級・ご入学、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。

 さて、新年度を迎え、「人は人中、木は木中」という言葉が頭の中に思い浮かびました。この言葉は、「縄文杉」で知られる屋久島に古くから言い伝えられている言葉だそうです。

杉の木は、杉林の中でしか育たないといわれています。そのため、周りを切ってしまうと、大きな杉は育たないのです。切り崩して作った登山道路の脇の木が、どんどん枯れていっている風景を見かけるのは、そのためでしょう。

「杉は杉林の中ですくすくと育ち、人間は大勢の人間の中でたくましく大きく育つ。」ということを屋久島の人達が昔から言い伝えていることは、とても興味深いことです。

 かつて教育が国民のものでなかった時代は、洋の東西を問わず、一対一の子弟への教育が当たり前のように行われていましたが、今はそういうことをする人はほとんどいません。それは、集団のないところに、人としての教育は成り立たないからです。「三人寄れば、文殊の知恵」という諺にもあるとおり、一人一人のそれぞれの読みや多様な学びを集団の中で交流することによって、新たな知識、新たな認識が獲得されるのです。また、集団の中では適度な競争が生まれたり、時には、対立と矛盾をはらみ、それを乗り越えるために、必要な我慢や克己心、思いやりなどを学びます。そして、共通の理解に立ちえたときの感動と成長。人は人の中でこそ、人が人として生きる豊かな人間性と社会性を育んでいくのではないでしょうか。今年度も395名の「八條の子」が395本の大輪の花を咲かせることができるように、全教職員の英知を結集して取り組んでまいりますので、昨年度同様のご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

また、本年度よりより多くの情報を発信できるよう行事や各学年の様子を伝える
「八條小 子どものかがやき」と
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「八條小 なかよし学級」のブログを新設いたしました。
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